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妊婦さんのお口の健康管理

  • 執筆者の写真: oyadentalclinic
    oyadentalclinic
  • 7月2日
  • 読了時間: 5分

こんにちは、産休中の

歯科衛生士の森田です☺️



今年は早々に梅雨が明けてしまい

連日30度超えの

真夏日を観測する日が続いてますね。

この猛暑にご体調を

崩されてしまっている方も

いらっしゃるのではないでしょうか?


外出も危険な暑さです⚠️

空調管理と水分補給をしっかり行い

熱中症対策にお気をつけて

お過ごしください。



そして、私事ですが

無事6月14日に元気な男の子を

出産しました✨


母子共に健康で家族3人での

新生活を送っております。

第一子の為、日々慣れないことばかりで

右往左往としておりますが

育休を取ってくれた夫と

今しかできない育児を

楽しみたいと思います😊✨



そんな今回のテーマは

妊婦さんのお口の健康管理について

です!



自身の経験も踏まえて

お話をできたらと思います✨


妊娠、出産をすると

歯が弱くなったとか

歯周病が進行してしまったという

ご経験をされた方のお話を

聞いた事はありますか?


一昔前だと『一子を得ると一歯を失う』

なんて言葉があったように

事実、妊娠中そして産後の生活を通して

様々な口腔内トラブルのリスクが

上がることがわかっています⚠️



1.食べづわりによる間食の増加が

虫歯のリスクをあげる


2.つわりによる繰り返す嘔吐で

胃からの強い酸が出て

歯のエナメル質を溶かしてしまう


3.女性ホルモンの変化により

歯周病菌が活性化し

通常時より歯肉の炎症が起きやすくなる


4.つわりの時期にお口の中に歯ブラシを

入れることが気持ち悪くなり

細かなブラッシングを行うことができない


など、女性ホルモンの変化による影響が

口腔内へのトラブルを

引き起こしやすい状態になっています⚠️



中でもお腹の赤ちゃんにまで

影響が出てしまうのが

妊娠性歯肉炎です。


妊娠性歯肉炎とは妊娠中に発生する

歯肉が腫れる病気のことです。


原因は

1.女性ホルモン(エストロゲン)を餌に

歯周病菌が増殖する

2.つわりによる清掃不良

3.唾液量の減少

が主な原因です。


そして何より妊娠性歯肉炎の怖いところは

早産のリスクが上がってしまうことです。


妊娠性歯肉炎にかかっている方は

早期低体重児出産(妊娠37週未満で2,500グラム以下の新生児を出産してしまう状態)

そうでない一般的な妊婦さんと比較して

なんと7倍も早産になってしまうことが

わかっています。



妊娠性歯肉炎の予防方法としては

1.ブラッシング

2.こまめに水分をとる

3.プロフェッショナルケア

が有効的です。


とはいえ特に妊娠初期のつわりがひどく

歯磨きが十分に行えない期間があります。

どうにか体調のいい時を

見計らってブラッシングを

行いましょう。

難しい時はまめに水分を摂ったり

うがいを行いましょう。

 

私自身

普段から使い慣れているミント味の

ペーストタイプの歯磨き粉が

受け付けなくなり

一時的に使えない期間がありました。


そんな方には、ジェル状の歯磨剤が

おすすめです。

当院ではこちらの

システマSPTジェルが

すっきりと磨けるお味になっています。


また歯ブラシのヘッドと言われる

頭の部分が大きなものや厚いものを

使用すると内側の歯磨きをする際に

吐き気を催しやすくなります。

歯ブラシを選ぶ際にはヘッドが

薄く小さめのものを選ぶようにしましょう。



当院ではこちらのsystema AX44h

ヘッドが薄くブラッシング時の

気持ち悪さを軽減することができます。



そして妊娠性歯肉炎の予防に重要なのは

“プロフェッショナルケア”

つまり、歯医者さんへ行って

クリーニングを受けることです。


歯石の除去や細部のプラークの

除去を行うことで

歯肉炎が改善されます。

つわりや体調が落ち着いてくると

言われる妊娠16週ごろの

安定期を目処に歯科検診を

受けることをおすすめします。


役所へ妊娠届を出しに行く際に

妊婦歯科健診の無料券を

受け取られた方は

そちらと母子手帳を

歯科医院へお持ち頂ければ

無料でご自身のお口の中の状態を

把握することができます。

ぜひご活用下さい。


そして、妊娠、出産を経た

産後の私が現在感じている

お口のトラブルのリスクは

まだまだあります。



出産をするとなかなか赤ちゃんのお世話で

歯科医院へ通院することが難しかったり

睡眠不足もあり自身のケアを

優先できない日々です。

私自身母乳育児により

お腹がとても減りやすく

歯科衛生士という立場でありながらも

間食が増えてしまっている現状です。


虫歯にとてもなりやすい私は

このような生活を

続けているとあっという間に

虫歯になってしまうなと痛感しております。


自身のことを後回しにし過ぎず

ケアしていくことの重要性を

このブログを書いていて改めて

再認識いたしました。



妊婦さん、そして産婦の皆さん

暑い日が続き、体調を崩しやすい気候に加え

妊娠、出産と身体の変化や不調も多いと

思いますが、できる時にきちんと

ブラッシングを行い

セルフケアをなさってくださいね。


私も歯間ブラシやフロス怠らず

間食も少しずつ減らしていけるよう

努力します!



以上、妊婦さんのお口の

健康管理についての記事でした✨

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